L.A.日記、42日目。06/04/TUE/曇り→晴れ
今日のL.A.は午前中鬼曇りで初の雨かと思いきや、いつものパターンで午後から快晴に。午前中は散歩して午後からSKATEしてきました。
それよりもやっとTHE BERRICSのFINALがアップされましたね。もうほとんどの方が見たと思いますが、再度解説したいと思います。
まず準決勝から。
いきなり去年の決勝のカード。どっちが勝ってもおかしくない。ただ三日前くらいに足を怪我したMike Mo。練習中の動きは怪我してる風には見えませんでしたが、所々痛がるシーンがあってかわいそうでした。PJはジャッジにも苦戦してましたね。ジャッジのやつはSTEVE BERRAの顔を伺いながら、目線でなにかコンタクトをしてました。それで途中ブーイングが起きたんです。結構PJファンが多かったですね。僕の体感だと声援の7割はPJでしたね。
PJは練習の時からフェンス裏でタンタンとやってましたから本気ですね。Mike Moも練習ではSWITCH B/S FLIPメイクしてなかったですが、本番は当たり前のように乗ってきます。さすがです。
勝敗はやはりHEEL FLIPのレパートリーが多いPJでしたね。お得意のMike Mo FLIP (IMPOSSIBLE LATE FLIP)が出なかったのは、足を怪我してたからなんですね。練習中もやろうとしてずっとミスしてたんで、足にかなりきてたんでしょうね。流れは途中からPJでした。会場の雰囲気もそんな感じでした。そんな怪我した状態でPJと互角に戦ったMike Moさすがです。
続いてグーフィー対決。
こちらはNIKE対決。二人とも練習の時からバチバチでした。
Shaneは練習のときはヒッピーフリップしたり、本番でやってないこともしてましたね。決勝で出す予定だったのかな。Paulは基本に忠実でした。メインとSWITCHの回しを交互にしてNOLLIE HEEL DOUBLEやDOUBLEバリヒーなど決め技も練習してって感じでした。Shaneはやっぱりスタイルと動きがしなやかです。先週J-KWONでフラット見ましたがこの日はまるで動きが違いました。そして負けず嫌いなのか、自分に厳しいのか、P-RodのNOLLIE HEELの後にもう一回NOLLIE HEELしてましたが、実はあぶなかったSWITCH TREも2回してます。2回目はビタビタでした。他にもいくつか2回やってましたね。軽いし、刺すし、完成度全部高いです。ただやはり持ち技の量で一歩P-Rodに及ばずと言ったところでしょうか。P-Rodの決めトリックのNOLLIE 180 LATE FLIPは練習中はミスってたんですが、本番発一だったので会場は超わきました。さすが百戦錬磨の男ですね。
そして３位決定戦。Mike Moは完全に遊んでましたね。ShaneもSWITCHのダブル系を発一でメイクしてたので、これが準決勝で出てたらまた変わったでしょうね。SKATEってやっぱおもしろい。
そして決勝戦。PJ vs P-Rod。
僕は友達とP-Rodの優勝に賭けてたんですが、PJの冷静沈着なスナイパー的スタイルにやられました。本当にどっちが勝ってもおかしくない勝負でしたね。そしてこの決勝で一番印象的だったのはP-RodのSKATE精神。トリックに入る前のオーラやたまに見かける天を仰ぐシーン。これぞスターって感じでした。そしてアップされた映像には入ってないですが、P-Rodは怪しい着地はなしにして全部PJに親を譲ってました。これは相当かっこよかったです。僕らから見ればほぼメイクなんですが、P-Rodはそれで勝ちたくなかったんでしょうね。この名誉争う大事な場面でもP-Rodはフェアでした。漢だ。
声援はほぼ半々。ちょいPJコールが大きいかなってくらいでしたが、結局どっちが勝ってもみんな文句ないです。P-Rodが危ないときはみなP-Rodの応援にまわってましたし、PJが危ないときはみなPJの応援をしてました。そしてどちらが勝ってもおかしくない戦いでしたが最後PJが刺しましたね。
P-RodのNOLLIE 180 LATEが一発できまってればP-Rodだったかもしれません。実に見事な勝負でした。にしてもPJのトリックの引き出しの多さには圧巻でした。数日たった今でも、そのことだけが頭から離れません。すべて同じリズムとモーションで、変幻自在にそしてコンパクトに体の下でまとめてましたからね。フラットの極みですね。日本人もフラットうまいSKATERいっぱいいるから、メインとSWITCH、KICKとHEELの180系のベーシックトリックに、540やダブルなど決めトリックがいくつかあれば良い戦いができると思います。いつか日本人でも出場できるSKATERが出てくるといいですね。
