もう気づけば11年前…。月日が流れるのはあっという間です。そして、今でも昨日のことのように覚えてるほどの鮮烈な記憶が脳に焼き付いてます。(ダブルりょうはどちらもかわいかった。笑)
貴重な体験となったTampaコンテストについての話です。
※写真は当時のガラケーで撮影したものなので、画質が悪すぎてほぼ見えません。雰囲気をお楽しみください。
目次
Tampaに出場したきっかけ
2005年の春(20歳の頃)東京に上京しメディアやコンテストで結果を残そうと奮闘していました。そして上京して1年が経った頃、今はなき2-Skatesの太一さんから一本の電話がありました。
その電話ではいろんなダメ出しを頂戴しつつ、結論Tampaに出場してみては?というお話でした。
スケート一本で頑張っていたので、特に考えることもなく出場することを決めました。
大会までの準備
と言っても、今のように良いパークがたくさんあるわけではなく、駒沢や田町、川口のパークなどでいつも通りすべりつつ、撮影もこなし、大会に出るという日々を送り、気づけば2007年の2月になりました。
スケート意外では食生活を牛豚肉を辞め鶏肉中心にし、ランニングなんかもして身体作りにも取り組んでいました。効果があったかは実感できませんでしたが、最近の一流ライダーは筋トレやランニング、身体のケアをかなりやってるようなので、見えないところで力を発揮していたと信じたいですね。
いざ出発
大会一週間前の飛行機を予約し、しっかりプラクティスします。
そして出発当日、不安と期待を胸に抱きつついざ出発。
世田谷区駒沢→成田空港→韓国→ニューヨーク→フロリダ(Tampa)
Tampaへの道のりは遠いです。トータルすると移動24時間は軽く超えそうな勢いです。飛行機のトランスファーも問題なくこなし、機内をどう過ごしたかは曖昧ですが、Rasmus FaberのYour beat sounds likeをパカパカ携帯で永遠ループで聞いていた記憶だけあります。今みたいにスマホがあれば、映像観たり、ゲームしたりと色々暇つぶし出来たんでしょうね。
Tampa到着
Tampaに着いたのは夜でした。19〜20時くらいでしたかね。空港でタクシーを捕まえ会場となるTampaパーク近くのホテルに直行しました。その日は旅の疲れで爆睡し、次の日の朝。
パークから徒歩10分程度の雰囲気の良いモーテルを予約していました。
各国の出場メンバーも毎日チェックインの嵐。大会前日には満員になっていました。
パークの全貌
当時のセクションはここ最近のセクションに比べると若干大きめな感じです。ステアもハンドレールも日本の9段ステアくらいのサイズ感はありました。パークとしての質は本当に世界トップレベルでしたね。
外にはバーチもあり、こちらは初心者コース & ボールがあります。Tampaのパークはこじんまりした佇まい風ですが、何気に広いし一通りのセクションがあります。
練習期間中
大会開催のスケジュールは金曜と土曜が予選で日曜が準決勝と決勝という流れ。月曜くらいに現地入りして毎日昼から夜までひたすらルーティーンを組みまくっていました。
さすがに4日前から現地入りしてるスケーターは少なく、当時おそらく中学生だったFelipe GustavoやEUの有名アマライダーなどと毎日練習していました。Felipeは父親と来ていて僕が現地入りする前から練習していたようで、すでに仕上がっていました。
ちなみに朝昼夜ご飯は近くのショッピングセンターのサブウェイを愛用。たまにスーパーで買ったものを食べる毎日でした。
大会前日(木曜日)
宿泊していたモーテルにOMGの太一さんとシンノスケ(米坂真之介)さん、ダブルりょうに遭遇。まさか来るとは思っていなかったので、感動しました。一気にアウェイ感がなくなり助かりました。
その日の夜はTampaの市街地でコンテストの前夜祭が開かれており、シンノスケさんにお世話になりました。感謝。
自分もなかなか幼いですが、りょうかわいすぎ!笑
大会当日
滑走順は真ん中らへんでしたでしょうか。同じ組にLouie LopezやDavid Gonzales、Shane Oneillなど強敵揃いでした。(当時は皆ほぼ無名でしたが)
自分は7割り程度のすべりしかできず、悔しい思いをしましたが緊張などはまったくなかったですね。日本のプロ戦のAJSAのような緊張感は0でしたのでその辺は気が楽でした。
あと予選は200名くらいいるんですが、1人2本滑走できるので、それもありがたい。わざわざTampaまできて1本しか滑れなかったらなかなか悲しいですよね。
結果
準決勝に出場するにはTOP16人に入らなければいけないのですが、結果は予選29位という結果でした。200人あまり出場しているので、点数は76.67ptで3人くらい同点がいます。そのうえに1pt2pt差で順位が上がっていく感じで、ルーティーンラストのステアのスイッチフリップをきれいにメイクしていれば…って感じです。
優勝は案の定Felipeでした。1週間前以上から練習にきていたということで、この大会にかける意気込みが違います。Tampaで優勝というのはスケーターにとってとても名誉あることで、今ではトッププロとして活躍していて嬉しいです。ちなみに大会ルーティンはフルメイクでラストトリックはビッグレールのフリップバクスミでした。圧巻!
シンノスケさんとFelipeのツーショット!
まとめ
Tampaのコンテストに出場できたことは自分のスケート人生でとても貴重な経験になりました。
世界のスケーターがどんなモチベーションで大会に挑んでいるのか、どのくらい本気でスケートしているのかを同じ舞台に立つことで肌で感じることができました。
日本のスケート環境は2006年より確実に良くなってきて、Tampaに出場するスケーターが増えているのはとても嬉しいことです。
最近(2017〜2019年)の日本のスケート業界の動向だと、東京のスケーターを中心にDAMN AMやTampaの参戦で盛り上がっていますが、今後は九州からもそういうスケーターが増えたらいいなと思います。
僕が行った頃よりは確実に行きやすくなっているので、プロを目指してるスケーターや本番のスケートボードを感じたいスケーターは是非挑戦してほしいですね。